年間ワークショップの推薦図書

3月から始まる「年間ワークショップ」に際して、参加者の方から事前に自分で勉強できる解剖学を教えてほしい、とのお声がありましたので、こちらでご紹介します。

私が学生時代から愛用してきたものから、現在も何かあるごとに引用している参考文献までご紹介しています。

各個人の関心や内容に合わせて、ぜひご参考になさってくださいね。

目次

解剖学初心者の方へ

肉単

初心者の方が筋肉のことを学びたいならこちら。私が大学生の時に筋肉の付着部を覚えるときに買った本です。英語と日本語が両方載っていたり、語源が載っていたりするのでストーリー仕立てで解剖学を覚えられます。英語まで手を出せない、という方にとっても、まず最初の勉強としては非常に入りやすい本です。

肉単―語源から覚える解剖学英単語集筋肉編

骨単

上記の肉単と同じシリーズで、骨をテーマにした本です。この二つがあれば基礎的な解剖学の用語や骨、筋肉は基本的に網羅できます。ビジュアルがしっかりと描かれていて、初心者にとってはとても導入しやすい本の一つです。

骨単―語源から覚える解剖学英単語集筋肉編

ぜんぶわかる人体解剖図―系統別・部位別にわかりやすくビジュアル解説

これは身体の解剖学の全体像をわかりやすく教えてくれる本です。この本も、解剖学初心者やまだ馴染みがない方にとっておすすめできる本です。この後に出てくるプロメテウスの著者でもある方が書かれている本で、非常にわかりやすい内容でまとめられていて、ビジュアルも結構綺麗です。

ぜんぶわかる人体解剖図―系統別・部位別にわかりやすくビジュアル解説

専門家の方へ

プロメテウス

現在も私が最も愛用している解剖学書です。絵がとにかく綺麗で、見ているだけで癒されます。感性がとにかく磨かれるのでお勧めですが、値段もそれなりにします。専門家にとっては一生ものの解剖学書、という感覚で手に取ってみてください。

プロメテウスは基本として3種類ありますが、まずはこちらの「運動器系」の本が筋肉や骨をまとめてくれているのでオススメです。

プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系 第3版

さらにもう少し掘り下げてみたい方は、こちらの「頭頸部/神経解剖」や「胸部/腹部・骨盤部」を購入されてもいいですが、上記の「運動器系」でしっかり全体像を紹介していますので、最初はそちらでも十分です。

プロメテウス解剖学アトラス 頭頸部/神経解剖 第3版

プロメテウス解剖学アトラス 胸部/腹部・骨盤部 第3版

ネッター解剖学アトラス

アメリカでロルフィングの勉強をしていたときに最初に購入した解剖学書です。とにかく厚くて内容の詰まった本で、ビジュアルもかなり無骨で男性受けするようなイメージです。いろんなサイトや場所でよく見かける内容なので、こちらの方が見やすいという方もいるかもしれません。

今調べたら、最新の本は電子書籍付きみたいです。すごい時代になりました。

ネッター解剖学アトラス[電子書籍付](原書第7版) 

グレイ解剖学

これもアメリカ時代に中古で購入した解剖学書です。グレイズアナトミー、って確かアメリカドラマもありますよね。かなり古い解剖学書でとても歴史があり、いろんなところで引用文献として活用されています。最新の第4版を見るとビジュアルもとてもクリアになっていて、改めて読んでみたいと思わせる解剖学書ですね。

グレイ解剖学 原著第4版 電子書籍付(日本語・英語) 

3Dアプリのご紹介

Complete Anatomy(コンプリートアナトミー)

私がクラスの中で使っている解剖学のアプリです。一番使い勝手がよくビジュアルもとても綺麗で、層構造などが自由自在に変化できるのでとても重宝しています。ただ、英語表記でしかないので、日本語でないと難しい方にとってはハードルが高いかもしれません。イメージだけでも勉強になるので、お試しで購入されるのもいいかと思います。

料金は、Studentは5,500円/年、Professionalは14,500円/年サブスク型です。トータルで数えると値段は張りますが、割と導入しやすい価格帯かと思います。この二つは機能的にそこまで違いはないのでStudent用で十分です。

Complete Anatomy(コンプリートアナトミー)

VISIBLE BODY(ビジブルボディ)

多くの方が一度はお持ちの解剖学アプリですね。かなり精度が高く、自由自在に操作できて、日本語対応もしている優れものです。こちらのアプリでも幅広く対応していると思うので、ぜひ参考にしてみてください。種類が色々あるのですが、この2種類のどちらかがいいと思います。いずれも35ドル/年のサブスクなので、Complete Anatomyと同じ値段帯ですね。

ヒューマンアナトミーは解剖学総論、みたいな感じで筋肉や骨、内臓など全ての組織を全般的にカバーしているアプリです。

ヒューマン・アナトミー・アトラスエディション2023⁠+

筋肉とキネシオロジーは、筋肉をとにかく細かく紹介してくれているアプリです。筋肉の収縮をアニメーションで見せてくれたり、かなり直感的に解剖学を理解できると思います。

筋肉とキネシオロジー

まとめ

これらの推薦図書は年間ワークショップにおいての購入が必須ではありません。あくまでも補助的な資料として個々人の判断でご活用ください。クラスでは毎回資料に解剖学の内容を載せておくので、そちらをまずはしっかり身につけてください。

また、このような解剖学書で学ぶだけでなく、実践して使っていくことが何より大事なのをお忘れなく!とはいえ、こうした本やアプリがあると理解が深まるのは間違いないので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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この記事を書いた人

日本語と英語を操るバイリンガルロルファー。東京出身ではありますが、神戸の風土と文化、そして人の雰囲気に親しみを感じ、2016年に移住してきました。六甲山を始めとした山々と海の自然に囲まれ、お洒落なお店が立ち並ぶ神戸三宮での日常を楽しんでいます。

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